東大阪市内で3月17日、「噺家（はなしか）桂福龍さんと巡る！舞いあがれ 東大阪日帰りツアー！」が開催される。

　東大阪市では、ものづくりのまち東大阪が舞台の一つであるNHK連続テレビ小説「舞いあがれ！」の放送に合わせて、東大阪の魅力に触れ東大阪のファンになってもらおうと日帰りツアーを企画。神社や工場を巡り、東大阪の文化に触れる内容となっている。

　同ツアーでは、江戸時代初期から明治時代にかけ、河内地方の一大産業だった河内木綿の機織りや糸紡ぎ、コースター作りが体験できる「河内木綿はたおり工房」、昭和レトロの雰囲気が漂う石切参道商店街、「でんぼの神さん」として知られ、病気平癒を願う人が参拝に訪れる石切劔箭（つるぎや）神社を巡る。

　河内国一ノ宮の枚岡神社では、日本の礼儀作法の歴史や神社にまつわる話を聞き、建築用金属製品やオブジェなどを製作する野田金属工業では、ステンレス加工の工場を見学する。ホテルセイリュウでは、同ドラマのもう一つの舞台である五島列島の食材を使った和食ランチを味わう。

　ガイドは、カナダ出身の落語家・桂福龍さんが務める。福龍さんは、日本文化に興味を持ち、2001（平成13）年に来日。2011（平成23）年に英語落語と出合い、2016（平成28）年、桂福團治一門に入門した。関西を拠点に日本各地の寄席に出演するほか、落語の魅力を世界に発信しようと海外でも公演を行っている。以前、東大阪市内の保育園に勤務していた縁で今回ガイドを引き受けた。同ツアーでは、カナダ出身の落語家ならではの視点で、英語と日本語を交えながら東大阪の魅力を紹介する。

　大阪市内の観光案内所では同ツアーの案内チラシを設置し、訪日外国人旅行者の参加も呼びかけている。東大阪市都市魅力産業スポーツ部国際観光室の古谷智毅さんは「東大阪になじみのない人はもちろん、市内在住者も新しい発見があると思う。幅広い年代や外国の方にご参加いただき、東大阪の魅力を感じてもらいたい」と話す。

　旅行代金は7,800円。申し込み締め切りは3月3日。「舞いあがれ 東大阪」ウェブサイトで受け付ける。