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大阪商大生らが作った「商酎」発売 東大阪市内で安納芋栽培

大阪商業大学経済部講師の中塚華奈さん

大阪商業大学経済部講師の中塚華奈さん

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 「酒のにしだ」(東大阪市岩田町5、TEL 072-963-3111)で5月19日、大阪商業大学(御厨栄町4)の学生らが栽培した安納芋を使った芋焼酎「商酎」の販売が始まった。

大阪商業大学の学生有志がつくった「商酎」

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 東大阪市、JAグリーン大阪、JA大阪中河内らで構成する東大阪市農業振興啓発協議会では、農薬や化学肥料の使用を通常の半分以下に抑えて栽培し、大阪府が認証した農産物「大阪エコ農産物」を東大阪のご当地農産物ブランドと位置付け、「大阪エコ農産物」を対象に、一定数の購入客に対し300円分の大阪エコ農産物と「地産地消により市内の農地約5平方メートル守った」ことへの感謝状を進呈する、地産地消で市内の農地を守る「ファームマイレージ2運動」に取り組んでいる。

 同協議会では、食農教育活動の一環として2014年から、「いも~大人のための農業体験プログラム~」を実施。市内で農業を営む「農業女子」の指導の下、市民が参加し、市内の畑で安納芋の植え付けから収穫までを体験するもので、収穫した「エコ農産物」の安納芋は市内で作られたコシヒカリとともに長崎県の酒蔵「梅ヶ枝酒造」に運び込み、芋焼酎となって戻ってくる。昨年度は同大で農業経済学や食農教育を担当する経済学部の講師・中塚華奈さんの授業を受ける学生19人がボランティアとして参加した。

 これまでは農業体験のボランティア参加のみだったが、今年は100本を同大のブランド焼酎として発売。商品名は「大阪商業大学の学生有志がつくった『商酎』」とし、大学のロゴや学生らの写真を配置した。1800ミリ3,000円。「酒のにしだ」のみで扱う。

 中塚さんは「野菜を購入する機会が少ない学生は、ボランティア参加で農地を守ることができるという提案にもなる。来年以降も続けていきたい」と話す。

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