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東大阪・瓢箪山で「ぼくらのひらおか まちあるき会」発足 カフェでパネル展開催

ゼミ生の平瀬さん(写真左)とカフェ&ギャラリー「K2 ひょうたん山の秘密の部屋」店主の吉川さん(同右)

ゼミ生の平瀬さん(写真左)とカフェ&ギャラリー「K2 ひょうたん山の秘密の部屋」店主の吉川さん(同右)

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 近鉄奈良線・瓢箪山駅近くにあるカフェ&ギャラリー「K2 ひょうたん山の秘密の部屋」(東大阪市客坊町、TEL 072-951-3953)で9月1日、「ぼくらのひらおか まちあるき会」パネル展示が始まった。

長さ約6メートルの同地域の年表

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 店主の吉川紀美さんによると、生駒山の麓に位置する同店では、アジサイ園で知られる「ぬかた園地」や、ツツジ園のある「なるかわ園地」などがある「大阪府民の森」への道を聞かれることが多いという。「道順がいろいろあって説明が難しいと、府民の森までの道しるべやマップを作りたいと思っていた。そんな時、枚岡公園を中心とした地域の魅力を発信する、枚岡公園地域連携協議会の人が当店を訪問した」と振り返る。

 大阪産業大学デザイン工学部 建築・環境デザイン学科や大阪府、市、商工会議所、商店街などで構成する同協議会。同学科講師の川口将武さんとゼミ生は以前から、枚岡公園と周辺地域の情報を掲載するコミュニケーションペーパー「ひら」の発行に協力しており、昨年のゼミ生が卒業研究で「ぼくらのひらおか まんきつマップ」を作成した。

 今年は「もう少し踏み込んでいこう」と、まちづくり助成金を活用し、同店と川口さん、ゼミ生、昨年マップを作成したOBとで「ぼくらのひらおか まちあるき会」を発足。「わざわざ市外の人が訪れたくなる魅力を発見し、『宝の地図』を作りたい」と、瓢箪山から額田までの地域を「枚岡地域」とし、ゼミ生ら10人が6月ごろから同地域の魅力を探すフィールドワークを実施。3日間かけ、それぞれが魅力的だと思う建造物や景観、店舗などを探し、273カ所の写真付き評価シートの内容を基にマップを作成した。

 店内にはマップを掲出してふせんを用意し、来店客が薦めるスポットを足していく。期間中に、住民を集めたワークショップも開き、内側の視点や記憶を入れたマップに進化させていくという。店内ではゼミ生が作成した273枚の評価シートや、縄文時代から近代までをまとめた長さ6メートルの年表、同地域の古写真データベースを閲覧できるようにした。

 吉川さんは「市内ではさまざまなイベントが開かれているが、市民だけでにぎわっているように思う。山沿いを中心にマーケットやワークショップなど市民誰もが出店できる『東の大阪 山バルの日』を決め、山に登るきっかけを作るイベントを開くことができたら」と言い、「山バルの日に向かい、ハイキングを楽しんだ後に歩いて瓢箪山を通って帰ってもらえるようなマップを作っていきたい」と意気込む。

 営業時間は11時~18時。木曜定休。展示は9月6日まで。

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