近鉄奈良線・瓢箪山駅南側にあるイナリ前商店街（東大阪市瓢箪山町、通称＝ジンジャモール瓢箪山）内で4月18日、「春の地域安全運動」キャンペーンが行われた。

春の地域安全運動キャンペーンでミニライブを行う若林美樹さん

　「みんなで力をあわせて安全・安心まちづくり」をスローガンに掲げ、警察や防犯協議会、地域住民、団体らが一丸となり、地域住民の防犯意識高揚を図る同運動。「子どもと女性の犯罪被害防止」「特殊詐欺の被害防止」「自動車関連犯罪の被害防止」に重点を置き、4月18日から4月27日までの10日間、啓発グッズの配布をしながら防犯の大切さを呼びかける。

　初日の4月18日のキャンペーンには、枚岡警察署員20人、地域の防犯委員長14人が参加。大阪府枚岡警察署の小池安彦署長は管内の刑法犯の認知件数について「令和3年は474件と、前年に比べ12件の増加。特殊詐欺被害については、令和2年が4件の発生だったところ、昨年は23件と激増し、憂慮する状況となった。しかし、緊急対策を講じた結果、今年の1月以降は発生状況が減少する傾向に落ち着いている」と報告。「枚岡警察署員一同、犯罪被害を1件でも少なくし、犯人検挙に向け尽力したい」と力を込める。

　キャンペーンでは、枚岡防犯協議会とシンガー・ソングライターの若林美樹さんが制作した「みんなの安心安全のために～防犯のうた～」などを披露するミニライブを開催。CDを制作するにあたり、「知らない人に絶対についていかない、明るい道を選んで帰ろうなど、子どもたちに守ってもらいたい5つの約束を盛り込んだ曲。枚岡警察署の防犯係に歌詞をチェックしてもらった」と若林さん。制作したCDは管内の小学校に配布され、防犯教育に使われているという。

　ライブで若林さんは「この曲を覚えていただいて5つの約束を守ってほしい。枚岡警察署も防犯協議会の方も街の安全を守ってくれているが、一人一人があともう少しだけ気をつけたり、安全・安心のためにちゃんと対策できているかなと見直したりできるいい機会。改めて、皆さんも一緒に気をつけていきましょう」と地域の人々に呼びかけた。