大阪府警察河内署が「110番の日」の1月10日、近鉄奈良線東花園駅前で110番通報の正しい利用を呼びかけた。

通行人に啓発品を配布

　大阪府警によると、2023年の110番通報受理件数は前年より10万4757件多い118万3540件。うち28万7412件が、いたずら目的や虚偽通報、かけ違いなど、不要不急の通報だった。「交通渋滞をどうにかしてほしい」「子どもの遊ぶ声がうるさい」「商品の解約方法を教えてほしい」といった通報もあったという。1日の平均受理件数は、前年比287件増の3243件。

　東花園駅前では、河内警察署署員、東花園駅助役、ジャパンラグビーリーグワン「花園近鉄ライナーズ」のスタッフが合同で、「1月10日は110番の日です」と通行人に声をかけながら、「緊急時 焦らず 慌てず 110番」「困り事、相談は#9110へ」と記載した啓発品を配布した。

　河内警察署の高木健太郎地域課長は「110番は、事件、事故、災害のような緊急の対応を要する事象に関する通報。限られた態勢で対応しているので、要望、苦情、相談であれば、警察相談ダイヤル#9110を活用してほしい」と呼びかける。110番を利用する際のポイントについては「日時、場所、事案概要を落ち着いて説明してもらうとともに、再聴取などが必要となる場合もあるので、連絡先を示してほしい」と話す。

　河内警察署と枚岡警察署は合同で1月14日にも、花園近鉄ライナーズがホストゲーム開催時に東大阪市花園ラグビー場（東大阪市松原南1）前の花園中央公園 噴水広場で開催するイベント「花園ハッピーパーク」内で、タレントの谷山美香さんに一日警察署長を委嘱し、ブースやステージで110番通報の適正利用啓発活動を行う。